シンガーソングライターになるには?方法と心得は?

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こんにちは、シーナです。

シンガーソングライターになるはどうすればいいの、どんな方法があるの?またどんな心得を持っていればいいのか悩んでいませんか?

私も漠然とシンガーソングライターに憧れていましたが、バークリー音楽院でシンガーソングライターでグラミー賞受賞者のポーラ コールのソングライターの授業を受けて、目から鱗が落ちました。

この記事ではシンガーソングライターとしての曲 (作品) の書き方と向き合い方。またアメリカ人のシンガーソングライターの心得を私のメンターであるポーラ コールの授業を通してみなさんにご紹介します。

もくじ

ポーラの授業

自分自身を知る

みなさんは自分自身のことを誰よリも、よく知っていると思っていますよね。もちろん私もそうでした。しかしポーラの最初の授業では「まず自分自身を知る」という事から始まりました。そして生徒全員が16 Personalities性格判断テストを受けました。

 

私は結果を見て驚きました、というのは自分の予想していた結果とは違ったからです。私は今まで外向的と思っていたましたが、実は内向的だったからです。しかし自分の性格を知って改めて、今までの自分の行動に辻褄が合いました。リンクのテストは無料なのでみなさんの是非テストを受けてみて下さい。https://www.16personalities.com/ja/性格診断テスト

毎週テーマがある

ポーラの授業はまるでグループセラピーを受けているようでした. 毎週テーマがあって、そのテーマに向き合ってディスカッションをしていきます。その週は自分が「子供時代だった視点で歌詞を書く」のがテーマでした。

生徒が一人づつ自分の子供時代の経験を話し始めます。ある生徒はイジメにあって辛い思いをしたこと、また他の生徒はゲイであることをからかわれた事など、泣き出す生徒のいて私ももらい泣きをしました。そして毎日日記を書くことが宿題でした。

アメリカのソングライターは自分と向き合って歌詞を書くのです。ときにはパンドラの箱を開けて過去の辛い思いと向き合って歌詞を書かなければなりません。ときにはとても辛く深いプロセスですが、その向こうには誰も書けないあなただけのオリジナルソングができます。

コークリエーション(共同制作)

ポーラの授業ではクラスメイトと共同で曲を作るプロジェクトがあります。私もカナダ人のクラスメイトと曲を作るプロジェクトに取り組みました。バックグラウンドが違う彼と共同で曲を作っていくのはとても興味深かったです。例えば「りんご」に対しても全く違う見方とイメージがあるのです。

私はアップルパイ、iPhone, 美味しいというイメージがあるとすると、キリスト教でカナダ人のクラスメイトは、アダムとイヴ、ヘビ、罪、NYCという全く違うイメージがあるのです。あなたも機会があったら是非他のミュージシャンとコークリエーションをして下さい。今までとは違うビジョンが見えてきます。

流行歌かアーティストか?

ポーラの授業を受けている時に、私のボイストレーナーの講師にオリジナルソングを聞いてもらったら、大笑いされてとてもショックを受けました。「韻を踏んでないし、単語がへん」という事でした。その事をポーラに話すと「あなたはゴミ箱行きの流行歌を作りたいの?それともアーティストとしての曲を作りたいのか?」と言われてハッとしました。他人の意見に流されず、自分の信念を持って曲を作ることは重要です。そういう意味では日本のアイドル歌手は商業的シンガーでありシンガーソングライターではありません。

リサイタル

学期末にはリサイタルがあり、自分の作品を発表します。私は英語が母国語でないゆえにいつもコンプレックスを持っていました。自分の曲が他の生徒と比べてアメリカンっぽくないとか、ダサいなとか。私は日本の民謡のコードをベースに英語の歌詞をのせ、ブリッジには民謡の音階のメロディーを加えました。そしてリサイタルで歌ったら驚くべきことが起きたのです。

歌い終わった後にポーラが元ロバート パーマーのドラマーを連れてきました。「彼があなたと握手したいって言ってるけどいいかな?」私は事情がつかめず「もちろんです」と言いました。するとドラマーは「あなたの音楽に感動しました。」と言って握手を求めてきたのです。ポーラは「I told you!」「言ったでしょ!」とウインクしましたが、私は狐につままれた思いでした。

これがリサイタルで歌った曲「Come Home」です。

https://www.youtube.com/watch?v=v8_j_-LuUqY

ルールに縛られない

日本人がよく陥るのがアメリカ人やヨーロッパ人に対するコンプレックスです。例えば日本人は頭が大きくて足が短いとか。アメリカでは足の長さについての会話は一度も聞いたことがありませんし、頭が大きいのは脳みそが大きくて賢いくらいの勢いです。

日本から見た価値観は日本人が勝手に決めつけている価値観です。日本人から見たコンプレックスもアメリカ人から見ると憧れだったりするのです。

ポーラが言っていた事は「英語が母国語でない生徒は英語のルールに縛られない自由な発想で歌詞が書ける」と言っています。まさにコンプレックスが強みになるという事です。

まとめ

  • シンガーソングライターになるには自分をよく知ること。
  • 特には辛い思いをしても、自分と向き合って歌詞を書く。
  • テーマを決めて、イメージを膨らませていく。
  • 他のミュージシャンとコークリエーションをして違う価値観を共有する。
  • 流行歌を書くのか、アーティストとして曲を書くのかを決める。
  • 曲ができたらリサイタルやライブをして、観客のリアクションを得る。
  • コンプレックスを強みに変える。

いかがでしたか?私の発信が、ほんの少しでもお役に立てれば嬉しいです。