こんにちは、シーナです。
あなたは歌の上達のためにボイストレーニングをしたいけど、自宅でしかも独学でやるにはどうすればいいか悩んでいませんか?ボイストレーニングは間違った方法でやると、喉を痛めたり変な癖がついてしまいます。
この記事では筆者がアメリカのバークリー音楽院で学んできたボイストレーニング方法を初心者向けに噛み砕いてご紹介します。
もくじ
ボイストレーニングで喉を守る
ボイトレで喉をウォーミングアップするのは、声をよく出す以外にも喉を温めて痛めないためなので、とても大切です。またウォーミングアップをしてないと、歌っている最中に咳が出たり声がひっくり返ったりすることがあり、歌った後に喉がヒリヒリしたり枯れたりします。歌う前には軽くでもいいので発声練習をしましょう。
スポーツ選手が競技の前に怪我をしないようにウォーミングアップをするのと同じです。
鏡はあなたのベストフレンド
「鏡はあなたのベストフレンド」私が初めてMr.ムーディーのレッスンを受けた時に言われた言葉です。Mr.ムーディーはオペラからR&Bまでを歌いこなす素晴らしい先生です。ボイストレーニングや歌の練習をする際には、必ず鏡の前に立って自分の姿勢を確認すること。
鏡を見て自分の歌っている時の姿勢、顔や首に力が入り過ぎていないかをチェックしてください。鏡の中の自分がリラックスして歌っていると、あなたの声もリラックスをして伸びがある声になります。
腹式呼吸って?
呼吸には胸式呼吸(浅い呼吸)と腹式呼吸(深い呼吸)があり、発声練習では腹式呼吸を使います。腹式呼吸は深い呼吸と聞いて、一生懸命息を吸おうと思いがちですがこれはNGです。一生懸命息を吸うと逆に体に力が入って呼吸が浅くなるからです。
そこでMr.ムーディーが言っていたのはコーヒーやいい匂いを嗅ぐイメージをするという事でした。いい匂いを嗅ぐときは、思わず微笑んで鼻からスーッと空気を吸いますよね?そのイメージで息を吸って、口を開けた瞬間から歌い始めます。あなたはその時点で意識をしなくても腹式呼吸ができています。
横隔膜ってどこにあるの?
呼吸を支える横隔膜がどこにあるか知っていますか?これを知っている人は意外と少ないです。横隔膜は胸部と腹部の境目にあり、ドーム型になっています。肺に空気が入ると(息を吸う)横隔膜は下がっていき、肺から空気が出ると(息を吐く) と上へ上がっていきます。
ウォーミングアップ ボイストレーニング
ストレッチ
まずは体を軽くストレッチしましょう。イラストにあるストレッチのほか、肩を前後に回したり上下に上げ下げしましょう。首を右左に回すのも効果的です。
リップトリル
ストレッチが終わったら、次はリップトリルです。リップトリルは顎の力を抜いて空気の流れを止めずにやります。軽く口を閉じてやさしく空気を噴き出します。上手くできないときは両手を軽く唇の横に当てると簡単にできます。ではやってみましょう。
スライディング
声を滑らせるように歌うテクニックです。声を上下に動かします。 音階の音符にとどまることなく一連の音を切らずにに滑らかに歌います。音源で言うとリップトリルの後に「ウー」と歌っているのがスライディングです。ちょうどサイレンのような響きです。母音を使って練習すると良いでしょう。ではやってみましょう。
ハミング
最後はみなさんもご存知のハミングです。口を閉じた状態で声を鼻から抜いてメロディーを歌います。スライディングのように音を切らずに滑らかに歌います。音源ではスライディングの次に「ウィー」と歌っていますが、ハミングで歌ってみましょう。
歌ってみる
これでウォーミングアップが終わったので、歌を歌ってみましょう。歌うときも鏡に向かって姿勢を確認しながら歌いましょう。猫背になったり反り返ったりしていませんか?顎、首や肩に無理な力が入っていませんか?
そして歌い出す前はいい匂いを鼻からスーッと嗅ぐように息を吸ってから歌い出します。曲の中での息つぎのは「ハッ」っと口から吸うのではなく、両肩を落として鼻からゆっくり吸います。自分が思っている以上に息を吸う時間はあるので大丈夫です。
ウォーミングアップをしたのとしないのでは、声の伸びや歌いやすさの違いが実感できると思います。
まとめ:ボイストレーニングを自宅で独学でやる方法
- 鏡に向かって自分の姿勢を確認しながら歌う
- ストレッチをして体の筋肉をほぐす
- リップトリル
- スライディング
- ハミング
- 歌ってみる
いかがでしたか?私の発信で少しでもあなたの歌が上達できたら嬉しいです。