こんにちは、シーナです。
英語の歌をきれいな発音でカッコよく歌いたと思う人は多いと思います。
私はアメリカに住んで10年以上経ちますが、今だに英会話での発音で通じなかったり「Ha?」と笑われたりの毎日です。しかし意外に思うかもしれませんが、英語の歌うのは英会話の発音よりも簡単なのです。
洋楽をきれいな発音で、ネイティブスピーカーのように歌える5つのコツを教えます。このコツを知っていれば、あなたは人前で洋楽をカッコよく歌えて友人や同僚から一目置かれます。
この記事では私がアメリカのバークリー音楽院で学んだ、英語の歌をきれいな発音で歌う方法を紹介します。
もくじ
日本語耳と英語耳
日本語って外国人からすると、どんなサウンドだと思いますか?アメリカ人からすると、パーカッシブに聞こえる言語のようです。それは日本語のすべての単語が母音で終わるからです。それに対して、英語は子音(SやTHなど)で終わる単語が圧倒的に多いです。
自分が聞き取れない音は発音できないと言います。日本語には子音で終わる単語がないので、英語の子音で終わる単語は聞き取りにくいです。確かにこれは本当ですが、逆も然りです。
アメリカ人の何人かの友人に「ひゃくえん」と言わせたら、全員が言えませんでした。というのは「ひゃ」というサウンドが英語にはないからです。
カタカナ英語の発音
カタカナ英語の発音で話すと、単語の内容はあっていても通じないことが多いです。マクドナルドを例にとってみましょう。
例:マクドナルド Makudonarudo カタカナ英語だと一つにつながった言葉で発音し、赤色表示した語尾が母音で終わります。
: マック ドナルドゥ Mac Donald 英語だとMacとDonaldの間が切れ、語尾は子音で終わります。また青色表示がアクセントをつける所です。
このように比較してみると、同じ単語でも全く違った発音ですよね。
アクセントの場所の違い
英会話のアクセントとは強く発音する場所です。ちなみに英語ではストレスと言います。アクセントの場所を間違えると英語は通じません。今だに私もよくアメリカ人の友人や同僚に訂正されます。いくつかの例を挙げてみるので、実際に発音してみて違いを比べてみてください。
例 1:バナナ Banana カタカナ英語は抑揚がなく、一本調子では発音します。
:バナーナBa-nan-a 英語ではナーにアクセントをつけ伸ばします。
例 2:ハッピーバースデー Happy Birthday カタカナ英語はピーを伸ばします。
: ハピィバースゥディ HappyBirthday 英語では青色表示にアクセントが付きます。
英語の歌詞はメロディーに沿っている
今までカタカナ英語と英語の違いを解説してきましたが、心配は入りません。というのも、英語の歌詞はアクセントに沿ってメロディーをのせているからです。メロディーを外して歌ってみるとわかります。
洋楽を歌うときに気をつけること
語尾を飛ばさない
英語歌詞の歌を歌う時には語尾(SやTh)を飛ばさないで歌うことです。語尾を飛ばすとネイティブスピーカーにはあなたが何を歌っているのか通じません。日本人からすると大した事ないと思うかもしれませんが、これは重要ですので見逃さないでください。ここではイーグルスの「ならず者」を例に解説します。
Desperado
Why don’t you come to your senses?
You’ve been out ridin’ fences
For so long now
Oh, you’re a hard one
But I know that you got your reasons
These things that are pleasin’ you
Can hurt you somehow
赤色表示の語尾の部分です。Senses, FensesとReasonsの「s」、Now の「w」、Oneの「ne」 そしてSomehowの「w」です。Senses, FensesとReasonsの「s」は「センセーズ」「フェンセーズ」そして「ゥリーズンーズ」と語尾に小さく歌います。これらのラインは韻(ライム)を踏んでいるので飛ばさずに歌って下さい。
Nowは「ナーウ」Oneは「ワーンナ」と語尾にナを小さく歌います。またSomehowは「サムハーゥ」と歌います。
子音の発音
この歌には沢山のThが出てきます。Thは日本語にはない発音なので練習が必要です。舌を出し前歯で軽く噛んでThatは「ダァッツ」、Theseは「ディーズ」そしてThingsは「ティングス」と発音します。赤色表示はアクセントです。舌を軽く噛んだ状態で息を吐き出す感じで発音して下さい。
Thのサウンドは日本人には聞こえませんが、ネイティブスピーカーは聞き取れます。特にThingsは「ティングス」Thと語尾にSがあるので意識して歌って下さい。
リエゾンを意識する
リエゾンとは単語と単語をつなげて発音する事です。私はマライやキャリーの歌を練習いましたが、どうもそれらしく聴こえないと悩んでいました。しかしある日、マライヤが1つのメロディーで歌詞をつなげてレガートに一息で歌っていることに気づいたのです。
英会話では単語をつなげて発音する事がほとんどです。例えばアナ雪のテーマ曲で「Let it go」とえずありますが、これは「レット イット ゴー」と切って歌わず「レリッゴー」とつなげて歌います。それではビートルズの「レット イット ビー」を例に解説しましょう。
Let it be
When⏝I find myself⏝in times⏝of trouble, Mother Mary comes⏝to me
Speaking words⏝of wisdom, “Let⏝it⏝be”
And in⏝my⏝hour⏝of darkness, she is standing right⏝in front⏝of me
Speaking words⏝of wisdom, “Let⏝it⏝be”
Let⏝it⏝be, Let⏝it⏝be, Let⏝it⏝be, Let⏝it⏝be
Whisper words⏝of wisdom, Let⏝it⏝be
赤い帯でつないだ単語と単語をつなげて発音リエゾンします。冒頭の「When⏝I」は「ウェン アイ」と切らず「ウェナイ」とつなげます。「myself⏝in」は「マイセルフ イン」ではなく「マイセーフィン」といった具合です。カタカナでは英語の発音を完璧に表示するのは難しいですが、できる限りやってみます。
下記のLet It Be のリンクをクリックして、カタカナ表示の歌詞をポール マッカートニーと歌ってみて下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=QDYfEBY9NM4
Let It Be
When⏝I find myself⏝in times⏝of trouble, Mother Mary comes⏝to me
ウェナイ ファイン マイセーフィン タイムゾブ トラボー, マダーメーリ カムストゥミー
Speaking words⏝of wisdom, “Let⏝it⏝be”
スピーキン ゥオーゾブ ウィズダム レリッビー
And in my⏝hour⏝of darkness, she is standing⏝right⏝in front⏝of me
エン イン マーィアードブ ダークネス、シーイズ スタンディラーティン フロンノブ ミー
Speaking words⏝of wisdom, “Let⏝it⏝be”
スピーキン ゥオーゾブ ウィズダム レリッビー
Let⏝it⏝be, Let⏝it⏝be, Let⏝it⏝be, Let⏝it⏝be
レリッビー, レリッビー,レリッビー,レリッビー
Whisper words⏝of wisdom, Let⏝it⏝be
ゥイスパー ゥワーゾブ ウィズダム, レリッビー
かなりポールの歌っている発音に近くなったのではないでしょうか?
聞こえたように歌う
私が洋楽の歌を練習するときは、まず歌詞を見ながら曲を聞きます。そしてリエゾンの部分を⏝でつないでいきます。そして歌を聴きながら、アクセントの部分やリエゾンの発音の部分を書き込んでいきます。それを繰り返していくうちに、今まで意識していなかった語尾の発音や、リエゾンがだんだんと聞こえてくるようになります。
これは余談ですが、みなさんもご存じのよアメリカ英語とイギリス英語の発音がかなり違います。ですからアメリカのシンガーとイギリスのシンガーの歌い方も違います。例えばアメリカ人シンガーのエルビス プレスリーは「Can’t」を「キャント」歌っていますがイギリス人のサム スミスは「カント」と歌っています。
まとめ:英語の歌をきれいな発音でカッコよく歌うには
- 日本語耳と英語耳の違いを理解する
- カタカナ英語と英語の発音は違う
- カタカナ英語と英語のアクセントの場所は違う
- 洋楽を歌うときに気をつけること
- 聞こえたように歌う
いかがでしたか?私の発信が少しでもみなさんのお役に立てたら嬉しいです。