音楽学習メソッドを使い、英語を独学で効率的に学ぶ5つのコツ

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こんにちは、シーナです。

英語を独学で学習したいとは思うけど、挫折してしまったり上達しなかったり事に悩む人は多いと思います。

私も英会話教室に通ったりしましたが、英語はなかなか上達しませんでした。しかしある時を境に、英語学習をゲームのように楽しむようになりました。

独学で英語を学んで、挫折せずに上達できる5つのコツがあります。これらのポイントを理解しないと、お金と時間が無駄にかかります。

今回は、英語を独学で学んでも上達しない場合の解決法を、独学で英語を習得しアメリカの大学を卒業、そして現在アメリカ在住の筆者が紹介します。

もくじ

丸暗記する/インプット Listening

高校時代の私は、英語文法が大の苦手でしたし、英語の成績もよくありませんでした。その反面、洋楽は大好きで毎週UKやUSAベスト10を聞いては、歌の意味もあまりわからずに歌っていました。その後、R&Bのコピーバンドのバックボーカルとして参加し、六本木のクラブなどで活動し始めました。そのバンドはレパートリーが’多くて、私はたくさんの曲を覚えなければなりませんでした。

決まり文句が多い

たくさんの曲を聞いては耳コピーをしていましたが、ある時フッと気がついたのです。「英語の歌詞って、決まり文句が多い」という事でした。マービン ゲイの曲で「What’s going on?」があります。アメリカでは、何かが起きている時に「What’s going on?」「どうなってるの?」という決まり文句をよく使います。

挨拶をする時に「How are you? 」「I’m fine. How about you?」といった一連の会話は、決まり文句の連続です。英語ではある程度決まり文句を知っていれば、会話が成り立つのです。

文法を考えない

バンドのレパートリーの中でサム&デイブの有名な曲「Knock on Wood」がありました。これを日本語で直訳すると「木を打つ」という意味ですが、アメリカではいい事が起こっている時に、その幸運が続くことを願うために、机の端などを叩いて「Knock on Wood」と願掛けします。日本で言えば、コロナの感染者数が下がっている今、このまま下がり続けることを願うために「Knock on Wood」と机の端を叩いて願掛けするという感じです。

「Sky’s the Limit」もよく使う決まり文句です。直訳すると「空には限界がある」になりますが、実際には「No Limit」 「どんなことも可能、限界はない」と言う反対の意味になります。文法的にはつじつまが合わない事も英語には結構あります。

丸暗記をする

決まり文句が多いことに気づいた私は、英語の決まり文句を丸暗記をする事にしました。洋楽を聞いたり英語の映画を見て、よく使われている会話の決まり文句を書き出して、暗記しました。特に映画は英語の日常会話の場面が多く、日本語字幕がついているのでわかりやすいと思います。

学生時代は誰も英語の試験前にはフラッシュカードを使って、英単語を丸暗記したと思います。しかし試験が終わったら必死に覚えた英単語も、ほぼ忘れてしまいますよね。では丸暗記をした決まり文句を忘れないようにするには、どうしたら良いのでしょうか?それはこの先でお話しします。

聞いた通りに発音をする/アウトプット Performing

Gordon Music Learning Theory

私はアメリカでGordon Music Learning Theoryを使って1歳から8歳児までに音楽を教えています。そのメソッドは音楽を言語のように学ぶというメソッドです。まず初めに子供たちに音楽を聞かせます。そしてインストラクターが音階やリズムを歌い、子供たちに真似させます。それが出来るようになったら子供たちに自分で考えさせて、Improvisation /即興をさせます。そして最後に楽譜を読み書きするプロセスです。

下記の順番になります。

1,Listening 聞く

2.performing 歌う

3.Audiation/Improvisation 聞いた音楽を理解し、自分の知識とする/即興、応用

4.Reading/Writing 読む/書く

では言語はどうでしょう?

赤ちゃんは親が話しかける言葉を聞いて育ちます。その後に親が話す言葉を真似して話し始めます。それが出来るようになると、自分で考えて会話をし始めます。そして最後に読み書きを覚えます。

下記の順番になります。

1.Listening  聞く

2.Performing 発音する

3.Thinking/ Conversing 考える/会話

4.Reading/ Writing 読む/書く

どうでしょうか?音楽と言語を学ぶプロセスは似ていませんか?

実は私は自分でも知らないうちにGordon Music Learning Theoryを使って、独学をしていたのです。

聞いた通りに発音をする

最近は日本の英語の授業もリスニングを取り入れていますが、私が学生の頃は皆無でした。なので英語の授業では教科書を読むことが中心でした。これでは実際の英会話の発音は習得できません。と言うのは、英語の文章の発音は単語が単独ではなく、2〜3の単語がくっついて発音することが多いからです。

例えば日常会話で「I got it」は「アイ ゴット イット」ではなく「I gad⏝ it 」つまり「アイ ガデッ」と発音します。

アイ ガデッ

「I’m going to do」は「アイム ゴーイン トゥ ドゥー」ではなく「going⏝ to」 がくっついて「I’m gonna do 」となり「アイム ゴナ ドゥー」と発音します。

ですから、洋楽や映画のフレーズは聞いたままの発音を繰り返し覚えましょう。

カタカナ英語の発音や和製英語は通じない

日本ではたくさんのカタカナ英語や和製英語が使われています。そして日本人は自分が思っている以上に英単語を知っています。しかし英語として通じないのはカタカナ英語発音と和製英語だからです。

英語で「テレビ」は「ティーヴィー」と発音するし、「ラジオ」は「レディオ」です。日本だと「マクドナルド」は1語ですが、英語では「ック ナルズ」と2語になり赤字の部分アクセントをつけて強く発音します。

ーマクドナルドをネイティブスピーカーのように発音する方法

日本人が英語と思って使っている和製英語も、アメリカでは通用しません。例えば「ビニール」は「プラスティック」ですし、「マフラー」は「スカーフ」、「ノートパソコン」は「ラップトップ」そして「トイレ」は「バスルーム」と言った感じです。

英語が母国語の外国人と会話してみる Conversing

では今まで覚えた決まり文句を使って、実際に英語で会話をしてみましょう。今はコロナ禍で日本で外国人と実際に会って話すことは、難しいかもしれません。しかし、今はインターネットで世界中の人たちと繋がることが可能な時代です。

海外で日本はとても人気があるので、日本人と会話をしたいと思う外国人も多いと思います。実際に会話をする事によって、何が通じて何が通じないのかも見えてきます。暗記をした決まり文句を、実際に使って繰り返し話すことにより、自分の言葉となり忘れないようになります。

注意すること

ここで注意していただきたい事があります。人気のHip Hopやラップなどではスラングが多く使われています。特にギャングスタラップでは「Mother Fu*ker」や「What’s up Nig*er」など使われますが、安易にこれらのスラングは使わない事をお勧めします。スラングは同じ人種同士(黒人同士)ではOKですが、他の人種が同じ言葉を違う人種に使うとトラブルになります。

あなたが白人に「おい イエロー 元気かよ?」と言われたら頭にきますよね。それと同様にアジア人が黒人に「おい 黒んぼ元気かよ?」と言うのはタブーです。常にリスペクトを忘れずに会話をしましょう。

決まり文句の単語を入れ替えて会話をしてみる Thinking

ある程度あなたが覚えた決まり文句が、英会話で通じるようになったら、次は別の単語を入れ替えて使ってみます。ここまでくると、ゲーム感覚で英会話が楽しくなってきます。

トライ&エラー

親は子供が言葉を学習する過程で、間違いを起こしても怒りませんよね。むしろ子供を励ましてくれます。あなたが英語を学ぶ過程もそれと同じです。アメリカ人は「よく失敗からしか学べない」と言うことを知っているので、失敗にはとても寛容です。トライをする事が大切で、エラーが起これば修正すれば済む事です。

英語を学ぶのに一番大切な事は、「失敗をしてもいい」と理解する事です。私も始めは英語が全然相手に通じなくて、何度も言い返したり、発音がおかしくて笑われたりしましたが、逆に失敗をした会話は忘れずに、いつまでも記憶に残ります。そして自分に寛容になりましょう。

決まり文句の単語を入れ替える

では先ほどの例で出した「I’m gonna do」を使ってみましょう。この文章でdoを他の単語(動詞)に変えてみます。例えばdoeatに変えると「I’m gonna eat」となります。「I’m gonna」は「私はするつもりだ」なので「I’m gonna eat」は「私は食べるつもり」という事になります。eatの他にもsleep, work, run, try, play などたくさんの単語が応用できます。

そして応用した決まり文句を使って、外国人と会話をしましょう。そうやって繰り返していくうちに、生きた英会話が身についていきます。

英語が母国語の国の文化を知る

英語を話し始めるようになってから、アメリカという国に行ってみたくなりました。と言うのも、英語はなぜYesとNoがはっきりしているのか?なぜこういう言い回しを使うのか?が知りたかったからです。

アメリカは移民の国で、日本のように単一民族の国ではなく、いろいろな人種や文化が混ざり合っていて、日本文化のように周りの空気を読む事は、あまりありません。「沈黙は金なり」や「前向きに検討します」は残念ながらアメリカでは通用しないのです。むしろ真逆と言ってもいいかもしれません。

他民族国家ゆえに「Yes, No」をはっきり言った方が、お互いにわかりやすいのです。なので英語を話すとき 「Noと言ったら失礼じゃないか?」という謙虚な日本の文化は一旦忘れた方がいいのです。アメリカでは、はっきり相手に自分の意見を伝えることが親切です。また他人の顔色を見ながら自分の意見を変えたり合わせたりする必要はないので「No」と言っても根にもたれないのである意味、楽です。

わかったふりはしない

以前の私もまさにそうでした。わかっていないと思われるのがイヤだったり、質問するのが億劫で、ついついわかったふりをしていました。しかし、これは何もいい事がありません。アメリカ人の友人から「わからなかったら、その時点で質問してね。そうしたら、また最初から説明しないで済むから」と言われました。

つまり自分が恥ずかしいから質問しない、という自己中心的な考えは捨てる。相手の立場になって考えてたら、わからない時点で相手に質問した方が親切なのです。

Please speak slowly

会話が早過ぎたら「Please speak slowly」わからないときは「I don’t understand」もう一度話して欲しい時は「Please say it again?」と躊躇せずに言いましょう。そうすると相手もあなたのレベルに合わせて、会話をしてくれます。

I don’t understand
詳しくは別のブログに掲載していますので、是非こちらの記事をご覧ください。

ーアメリカ留学経験者、留学を成功させる7つのアドバイス

まとめ:独学で英語を学ぶために

ここまで英語を独学で学ぶコツを解説してきました。

  • 文法を考えずに丸暗記をする。
  • 聞いたままをコピーして発音する。
  • 英語が母国語の外国人と会話する。
  • 単語を入れ替えて会話をする
  • 英語圏の国文化を理解する

ぜひ今日から始めてみてくださいね。私の発信が、ほんの少しでもお役に立てれば嬉しいです。