アメリカの子育ての特徴 日本の子育てとの違い〜子供たちを教えて思うこと

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こんにちは、シーナです。

子育て奮闘中の親御さんは自分の子育てが正しいのかどうか迷うことは多いと思います。実際にアメリカの子育ては日本とかなり違っています。

今回の記事では筆者のアメリカでの経験を通して、アメリカと日本の子育ての違いとアメリカの子育ての良いところを紹介します。そしてあなたの子育てに取り入れていただければと思います。

アメリカ生活ブログ アメリカと日本の生活の習慣と文化の違い 前編

 

もくじ

自己主張ができる

私はアメリカで4〜7歳の子供に音楽を教えていますが、アメリカの子供たちはちゃんと自己主張ができます。「私はこうしたい」「僕はこう思う」と言ったふうに自己主張をします。しかし日本で自己主張をすると残念ながら「わがまま」「生意気」と思われることが多いのです。 アメリカの親は自分の子供を、1人の人間として向き合い子供の意思を尊重します。大人が子供の意見を聞いてくれるので、子供も自分の意見を言いやすいのです。

しかしこれは帰国子女の問題にもつながります。海外育ちの子供が日本に帰国をして、そのまま日本で自己主張をすると「生意気」と思われたり敬遠される事があります。それは日本の「沈黙は金なり」という文化からかけ離れているからです。

子供は褒められて育つ

アメリカの子供たちは親から褒められて育ちます。何かをうまくやった時は「Good job /よくやった」と必ず言われるし、失敗しても「次に頑張れはいい」と言われ叱られません。 日本の子育ては否定から入ることが多いと思います。出来た事を褒めるよりもも出来なかった事を責める文化です。私も子供の時に親から褒められた記憶がありません。しかし最近になって母親から「あなた凄いわね、私は誇りに思う」と言われて、びっくりしてしまいました。

実際に教育現場で子供たちに教えていると、褒めて伸ばす方が効果はあります。褒められて嬉しいからどんどん自ら学んでいくのです。逆に出来ないことを指摘されて責められると子供は萎縮してしまいます。

自己肯定感が高い

アメリカの子供たちは親から褒められて育つために、自己肯定感が強いです。日本の場合は親から褒められて育っていないので、自己肯定感はアメリカの子供に比べると低いです。これは子育ての大きな違いでしょう。

自己肯定感が高いことは人生で成功するには、とても大事なことです。しかし日本社会はアメリカ社会と違って自己肯定感が高すぎると足を引っ張られたり嫉妬をされたりするので、謙虚さとさじ加減が大切です。

うちのバカ息子

日本人はとても謙虚で和を重んじる国民ですがアメリカ国民は個人主義です。よく日本の親御さんが自分の子供を紹介するときに謙遜をして「うちのバカ息子です」と言うことがあります。

私がアメリカに初めて行ったとき、「うちの自慢の娘です」と誇らしげに紹介されたのに驚きました。それは自慢ではなく自分の娘に愛情を感じて自然に出てきた言葉で、とても微笑ましかったです。

子供に選択させる

日本だと子供が小さい時は、親が洋服や身の回りのものを選んで子供に与えますが、アメリカの親は子供に選択をさせます。もし子供が欲しいものが予算を上まっていたり、サイズが合わなかったすると、「こっちにしなさい」と親が決めるのではなく「オッケー、もう一度よく考えてからにしようね」と言って一旦保留にします。決して頭から否定はしません。

小さい頃から自分で選択をすることが当たり前になっていると、必要以上に親に依存することなく自立できます。そうする事で親離れできない子や、子離れできない親にならないのだと思います。

失敗から学ぶ

経験が少ない子供は、間違った選択をする時もあります。そう言うときアメリカの親はあえて子供に失敗の経験をさせます。失敗を経験することによって何を基準に選ぶべきか、また失敗した時にどう対処するべきかがわかります。 親は必要以上に口出しをせずに、愛情を持って暖かく見守っています。

アメリカの親は子供に「I love you」と常に言っています。子供も親に愛され守られているとわかっているので、色々なことにチャレンジできるのでしょう。アメリカの子供たちの多くは高校を卒業すると自立をして家を出るのも、幼い頃から自立心を養っているからです。

日本の子育ての良さ

今までアメリカの子育ての特徴を話してきましたが、日本の良さとは何でしょう?アメリカ人が日本のテレビやニュースを見て感心するのは、日本の子供たちの礼儀の良さです。これは相手に対する尊重や思いやりを大切にする日本文化の反映でしょう。

日本の子育てに対してアメリカ人の子供は行儀が悪い子供も多いです。スーパーでお金を払う前に、お菓子を開けて食べはじめたり(大人もやっていますが) 日本人からすると信じられません。それはアメリカが個人主義だからでしょう。また貧富の差も激しく他民族国家なので、残念ながら家庭が崩壊していたり、きちんと親から躾や教育を受けていない子供も多いのが’現状です。

まとめ

いかがでしたか?

アメリカの子育ては子供が自己主張ができるように幼い頃から自分で選択をさせ、失敗から学ばせ自立させる。子供を褒めて育てるために自己肯定感が強くなる。日本の文化と子育ての良さを生かしつつ、アメリカの子育ての利点を取り入れて子供を育てましょう。

私の発信が少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです。