こんにちはシーナです。
腹式呼吸は意識しているけれど、高音が伸びなかったりロングトーンの途中で息切れしてしまっていませんか?
正しい呼吸法は歌を上手く歌うための土台です。間違った呼吸法ではいくらボイストレーニングをしても思うように歌は上達しないし、喉も痛める可能性があります。
前回の記事で「初心者がボイストレーニング 発声練習を自宅で独学でやる方法 その2」ボイストレーニング前の心得について解説しましたが、今回はボイストレーニングの基礎になる正しく効果的な呼吸法についてご紹介します。
初心者がボイストレーニング 発声練習を自宅で独学でやる方法 その2」を読んでいない方は、この記事を読む前に目を通しておくことをお勧めします。
もくじ
効果的な呼吸の4つのステップ
1.体をニュートラルな姿勢に整える
2. 吸い込み、ウエストラインの周りを広げる
3.しっかりした腹筋で息を吐く
4.息を吐くときは肋骨を開いたままにして胸をつぶさない
ニュートラルな姿勢
1. 肩幅に足を広げ立ちます
2. 次に膝を曲げて少ししゃがみます。その後に足をまっすぐに伸ばします、この時に膝は固めずにやわらかくします。
3. お尻を絞りながら息を吐き、お腹の筋肉を引っ張って腰を非常に平らにします。 次に骨格筋が少し後ろに傾くように筋肉を動かします。 腰を曲げていないか確認をしてください。
4. 肩甲骨を背骨の方に寄せて、胸を張りひじを後ろに持って行ってから肩をそっと後ろに持って行きます。 次に伸ばした部分をリラックスし、高い胸の位置をキープします。
5. 次に耳に向かって肩を上げてから、肩の力を抜いて落とします。
6. 頭のてっぺんを天井まで持ち上げているように感じながら背すじを伸ばし、背骨を持ち上げる感覚を保ちながら少しリラックスします。感覚がつかめるまでは壁に寄りかかるとやりやすいです。
ニュートラルな頭の位置を保つ
1. まず頭をできる限り前へ持って行きます。
2. 頭の位置を水平に保ちながら、今度は顎を胸の方に向かって引いて行きます。
この時に顎が下がらないようにします。
3. そして耳と肩が一列に並ぶ位置を探し、リラックスします。
耳が肩と腰、腰と膝、膝と足首が一列に揃っているときがあなたのニュートラルな姿勢です。
深い呼吸
1. 鏡の前に立って、ウエストのまわりと背中の部分が広がるように目一杯に吸い込みます。この時に脇の下の近くの胸の上部が動かないようにしてください。(図 Inhale)
2. 息をゆっくり吐き出すと、腹部の筋肉はわずかに収縮し横隔膜が肺に対してアーチ状になり、空気が肺から押し出されます。(図右側)
3. 体を開いたままにして、くずれないようにしてください。腹筋を強く押しすぎると、すべての空気が速く押し出されてしまいます。緩やかにそしてしっかりしながら息を吐き、体を開いたままにすることに重点を置きます。
肋骨を開いたままにする
息を吐き切る頃には、肋骨を圧迫し胸部を絞って最後の空気を出したいと感じるでしょう。しかし優れた呼吸法では、呼吸の最後まで胸部と肋骨を開いた状態に保つ必要があります。これにより緊張を避けることができるからです。
息を切らしていると感じたとしても、肋骨を開いたままにしてください。この感覚は、息を吐きながら肋骨の下の空気のクッションがあるイメージをするといいでしょう。
肺の空気を完全に空にすると、喉の筋肉に圧力がかかる可能性が高くなります。これは喉の筋肉に緊張を引き起こす事により、自由に歌う事を制限します。
静かな呼吸法
1.全身鏡の前に立つ2.胸を持ち上げずに深呼吸し(いっぱいにしない)できるだけ長く「シー」の音を鳴らします。
3.息を吐くと、腹筋が硬くなります。
4息を吐き切るときは、肋骨を開いたまま、胸を高い位置に保つようにしてください。
正しい姿勢に気をつけながら、静かな呼吸法を2〜3回繰り返します。自分自身の姿勢を確認しながら、正しい姿勢を体に覚えさせることにより、歌うための筋肉を鍛えます。
まとめ:正しく効果的な呼吸法
1.体をニュートラルな姿勢に整える
2. 吸い込み、ウエストラインの周りを広げる
3.しっかりした腹筋で息を吐く
4.息を吐くときは肋骨を開いたままにして胸をつぶさない
いかがでしたか?私の発信が少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです。
参照:Vocal workout for the Contemporary Singer by Anne Pecham