こんにちは、シーナです。
あなたは歌の感情や表現力が足りないことに悩んでいませんか?私も自分で感情を込めて歌っていたけれど、どうも聞き手に伝わらない事を悩んでいました。
今回の記事では、歌の感情や表現力を豊かにしてオーディエンスに伝わる歌い方をご紹介したいと思います。
もくじ
シンガーはストーリーテラー
私がバークリー音楽院で声楽を学んでいた頃、ディズニー映画で活躍していた先生がこう言っていました。「シンガーはストーリーテラー(語り部)である。歌のストーリーをオーディエンスに伝えることが、シンガーの使命」
歌にはそれぞれの物語があります。その物語をオーディエンスの心に響くように伝えるには、どうしたら良いでしょうか?
歌詞を朗読する
まず歌う前に歌詞を読んで、どんなストーリーなのかを理解しましょう。そしてその歌の主人公になった気持ちで歌詞を朗読してみましょう。例えば恋愛の歌詞なら失恋して悲しいのか、片思いで切ないのか、それとも恋が実って嬉しいのかです。自分がその歌の主人公ならどう感じるか?自分の経験と照らし合わせて気分を味わいましょう。
歌詞にリズムをつける
それができたら、次に歌詞にリズムをつけて朗読(ラップみたいな感じで)します。この段階ではまだメロディーはつけません。これは特に英語が母国語ではない日本人が英語の歌を歌う場合にとても有効です。
メロディーをつけて歌う
最後にメロディーをつけて歌ってみます。何度も自分で歌っていると自然に気持ちが盛り上がったり、囁くように歌いたい箇所が出てくると思います。初級の方でまだピンとこない場合は、オリジナルの歌を聴きながら何度も一緒に歌ってみてください。
オーディエンスに伝わらない
カラオケに行くと自分に酔って歌っている残念な人を見たことがありませんか?一生懸命歌っているけど、結局自己満足で’終わってしまっているからです。ではなぜ自己満足で終わってしまうのでしょうか?
気持ちが入りすぎて音程がずれる
一生懸命気持ちを込めすぎて歌うと、体に力が入り筋肉が硬くなります。そうすると結果的に喉を締めて高音がずれたり震えたりします。またしゃくって歌ったり、声が外に出ずに声を呑んだようになり歌詞が伝わりません。
まずはきちんと楽曲を歌えるように練習
感情を込めて歌う前に大切な事は、その楽曲をきちんとした音程とリズムで歌えるようになるのが大前提です。ピッチやリズムがずれていないか、ブレスの場所などを練習します。ある程度歌えるようになったらスマホなどで簡単に録音をして聞いてみましょう。
客観的に自分を見る
自分の歌を録音する事で客観的に聞くことができます。私も初めのうちは自分の歌を聞くのは死ぬほど恥ずかしかったですが、そのうち慣れてきます。客観的に聞くと、どの部分がズレているとか、ここはもっとダイナミックにした方がいいなど、見えていなかったものが見えてきます。
オーディエンスに響く歌
感情を乗せて歌ってみる
楽曲をきちんと歌えるようになると、音程やリズムのことを考えなくてよくなるので余裕が出てきます。そして歌詞の朗読でストーリーを理解したら、感情を乗せて歌ってみましょう。カバー曲の場合はオリジナルと同じ歌い方でなくてもいいのです。あなたはオリジナルの歌手とは違う人生を歩んで経験や性格も違う人間。あなたの気持ちで歌って表現するようにすると、カバー曲でもあなたバージョンになります。
表情や動きも大切
ステージであなたが歌うとき、オーディエンスはあなたの歌と共に表情や体の動きなどもみています。例えば嬉しい曲は笑顔で歌って、悲しい曲は泣き出しそうな表情で歌うなどです。表情や動きも歌の感情を伝えるのに大切な役割をしています。ステージで歌う時は客席は離れているので大げさに動いてちょうどいいくらいです。また表情を意識して歌うと感情が入りやすくなるので、是非やってみてください。
冷静な自分がいる
表情を作って感情を込めて歌っていても、どこか冷静な自分を持っていてください。私は歌っている最中に感情に飲まれてしまって歌の歌詞を忘れてしまったことが何度かありました。またメロディが間違ったり進行を間違ったこともありました。そういうミスをなくすために、もう一人の冷静な自分を頭の片隅に置いておくことが大切です。
まとめ
今回の記事では、歌の感情や表現力を豊かにしてオーディエンスに伝わる歌い方をご紹介しました。
- シンガーはストーリーテラー
- 歌詞を朗読する、歌詞にリズムをつける、メロディーをつけて歌う
- オーディエンスに伝わらない感情を乗せて歌ってみる、表情や動きも大切、
- 冷静な自分がいる
いかがでしたか?私の発信が少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。