こんにちはシーナです。
みなさんは、音楽が高齢者に良い影響を与えると聞いたことがあるかも知れません。私はアメリカのボストンに住んでるミュージシャンで、子供に音楽を教えたり老人ホームで日本の曲のコンサートをしています。今回は私のアメリカの老人ホームでのコンサート体験についてシェアします。
興味のある方は、私が以前投稿した記事をあわせて読んでみて下さい。
もくじ
アメリカの老人ホームでコンサート
私は教えている音楽学校では、地域の老人ホームでコンサートを提供するプログラムがあります。老人ホームは高級ホテルのような所もありますし、シニアセンターのような場所でのコンサートもあります。
コンサート会場
今回は学校の近所の老人ホームでのコンサートでした。会場に着くとすでにお年寄りたちが席に座っていました。会場といってもコンサートホールではなく、ピアノが置いている大きなリビングルームのような場所でした。
ウォーカーを使ったり車椅子の方もいらっしゃって、移動するのもなかなか大変です。会場までヘルパーさんが付き添ってきていました。観客の中には入居者のお孫さんもいました。
観客者
今回は私と日本人のピアニストのデュオです。私が会場に入るとひとりの入居者の女性に「あなたはハワイの日系人なの?それとも日本人?」と聞かれたので「日本人です」と答えると、その方がハワイのアメリカ駐屯基地にいたときに、日系人と交流があり、とても優しくしてもらった思い出があると言ってました。観客者は女性の方が多く、また夫婦のかたもいらっしゃいました。
今回のテーマ
今日のプログラムは日本の春をテーマにした内容です。私は最初の曲中の半分は日本語、そして後半は英語で歌います。全て日本語で歌うと歌詞の意味が伝わらないので、特に高齢者の方は眠くなっちゃうんです。また「与作」や「カントリーロード」では観客にも参加してもらいました。というのも観客参加型のコンサートは盛り上がって楽しいんです。
本日のメニュー
- 「おぼろ月夜」を中島美嘉バージョンで
- 「春よ、来い」ユーミンの歌で
- 「与作」をコール アンド レスポンス
- 「Come Home 」私のオリジナル曲
- 「スタジオジブリ」のメドレー(風の通り道、ルージュの伝言、君をのせて、カントリーロード)
そしてピアニストさんのソロです。「赤とんぼ」のアレンジした曲や、反戦原爆の曲「銀杏の木」など日本人の作曲家の素敵な作品を演奏しました。
「与作」をコール アンド レスポンス
「与作」を歌う前に観客に「ヘイ、ヘイ、ホー」と「トン、トン、トン」の部分を「一緒に歌って下さいね」と言って軽くみんなで練習しました。なぜかアメリカでサンタクロースの「ホッ、ホッ、ホー」と言うサウンドと、「ヘイ、ヘイ、ホー」が似ているので、みんなすんなりと歌えちゃうんです。
「カントリーロード」で大合唱
スタジオジブリの映画はアメリカでとても人気があります。今回コンサートをした老人ホームでも「となりのトトロ」を観たばかりと言っていました。ジブリメドレーの最後に「耳をすませば」の主題曲の「カントリーロード」を英語で’歌いました。
「カントリーロード」はアメリカ人にとって国民的な歌で誰でも知っています。私がアメリカでコンサートをして気がついたのは、観客とつながるためには、アメリカ人が知っていて一緒に歌える歌を歌うのが一番の近道ではないでしょうか?
コンサートの後
「カントリーロード」をみんなで歌ってコンサートは終わりました。お孫さんと来ていたおばあちゃんは「とっても楽しかったわ、またきてね!」と言ってくれました。お孫さん(20代男性)は「いい音楽でした」と日本語でコメントしていただき鶴の折り紙をもらって感激しました。その他の観客の方々も「ありがとう、素晴らしかった」と笑顔で言われました。私もたくさんのポジティブなエネルギーを高齢者の方々からいただきました。
高齢者と音楽の効果
毎回、老人ホームやシニアセンターでコンサートをするたびに感じるのは、高齢者の方が一緒に歌ったり手拍子をしたりコンサートに参加した後は、生き生きとして笑顔になっているということです。多分、歌ったり手拍子することは体や脳に刺激を与えて活性化するのだと思います。またストレスを軽減し気分を向上することがわかっています。
まとめ
アメリカでの老人ホームのコンサート
- コンサート会場と会場
- 今回のテーマとメニュー
- 「与作」をコールアンドレスポンス
- 「カントリーロード」で大合唱とコンサートの後
- 高齢者と音楽の効果
いかがでしたか?
私の発信があなたのお役に立てたら嬉しいです。